事故直後の面談訪問サービス

事故を起こしたとき、代理店型の保険会社に加入していたなら、代理店が事故現場に駆けつけてくれることがある。(ただしすべての代理店ではない) 実際には、代理店型の保険会社(東京海上日動や損保ジャパンなど)も現場に代理店が駆けつけることは割合的には多くないのだが、漠然と「代理店さんが現場に来てくれるものだ」と思い込んでいる人が多い。(保険会社の社員は代理店型でも現場急行しない) そんな理由でダイレクト自動車保険に加入する際、不安を感じるのは「事故のときに現場に駆けつけてくれるのか?」ということではないだろうか。

そのダイレクト自動車保険の不安を解消する目的で、ダイレクト自動車保険各社は「面談急行サービス」といったサービスを提供している。
これは「外部の業者が、現場に駆けつける」というもの。

外部の業者は、専門業者だったり、警備会社の警備員だったりするが、いずれにしても保険会社の社員ではないので、現場での決裁権はないので、できることはかなり限られた範囲のものである。

例えば
・事故後の流れの説明
・お見舞いの方法のアドバイス
・書類の書き方のアドバイス
などをする会社が多いが、そもそもそんなことを現場でバタバタしているときにすべきこととは思えない。
個人的には、現場に外部業者や警備員が駆けつけてもあまり意味はないと思うのだが、ダイレクト自動車保険の事故対応に不安を持っている加入検討者にとっては、面談急行サービスがあることが安心感につながるのだろう。
このサービスは、実際に事故を起こした人にとって価値があるサービスというよりも、ダイレクトに不安を持つ人の背中を押してあげるための顧客獲得のためのツールという解釈をすべきだろう。
そこで、ダイレクト自動車保険会社の「面談訪問サービス」の営業時間を調べて比較してみた。

事故直後の面談訪問サービスの比較

会社名 面談訪問サービスの対象 誰が来てくれる? 何をしてくれる?
チューリッヒ 相手方が入院、死亡した事故 提携業者のスタッフ 今後の流れの説明・アドバイス
アクサダイレクト 相手方が入院、死亡した事故 専門の面談担当者 今後の流れの説明・アドバイス
ソニー損保 相手方が入院、死亡した事故
・面談が必要と判断した事故
提携業者のスタッフ 今後の流れの説明・アドバイス
イーデザイン損保 ×面談サービスなし ×面談サービスなし ×面談サービスなし
三井ダイレクト 相手方や自分・同乗者が入院した事故 不明 今後の流れの説明・アドバイス
そんぽ24 ×面談サービスなし ×面談サービスなし ×面談サービスなし
SBI損保 相手方や自分・同乗者が入院した事故 提携業者のスタッフ 今後の流れの説明・アドバイス
セゾン(おとなの自動車保険) 顧客が要望した事故 ALSOK(警備会社)の警備員 事故相手方へのヒヤリング、事故現場の写真撮影、事故報告代行

まずセゾンの「ALSOK(警備会社)の警備員」の現場急行というのが特徴的だ。
警備員が事故現場に駆けつけてくれ、事故相手方へのヒヤリング、事故現場の写真撮影、事故報告代行をするようだ。
おそらく、タブレット端末か何かを警備員に持たせ、それのガイダンスに沿って、相手方の情報を聴取したりするのだろう。
警備員が現場に来ても、相手方との賠償関係の話はできないなど、できることは限られている。
相手方の名前やナンバープレートをメモしたりする手間が省けるメリットがあると思うが、過度の期待は禁物だ。

セゾン以外の会社で面談サービスを実施している保険会社は、相手方が入院するような事故の場合のみ、契約者面談をして、今後の流れなどを専門スタッフや提携会社のスタッフが説明するというものである。
事故直後に現場に駆けつけるわけではないので、そこは誤解しないようにしておきたい。

イーデザインはダイレクト損保で唯一、何の面談サービスもやっていない。
代わりに、正社員(事故担当者)が面談してくれるのであればいいのだが、そもそもイーデザイン損保は事故処理拠点が東京・大阪のみと極めて少なく、それも期待できない。


「ダイレクト自動車保険は、事故時に電話だけで済まされる」という漠然としたイメージを持つ人が多いだろう。
それを解消するために各社は面談サービスを提供していると思われるが、「ないよりはマシ」程度のものと考えるべきだろう。
それよりも、交渉でもめたときに相手方に電話だけの交渉で済ます会社なのか、面談しにいって話をつけてくることができる保険会社なのかに注目したほうがいい。
その意味で、事故処理拠点の数のほうが自動車保険選びの視点としては重要だと思う。



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